加賀いけだ皮膚科|加賀市文化会館となり

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肝斑

肝斑とは

頬骨、額、フェイスラインなどの骨が外側に出っ張っている所に、左右対称性べたっとした褐色の色素斑です。ときには唇の上や下顎にもみられます。なお、目元周囲(眼瞼周囲)に症状が出現することは通常ありません。

皮膚の表面でメラニン色素が作られやすい状態になっており、皮膚にメラニン色素が蓄積して茶色い色素斑として見えています。20代後半以降に出現することが多いです。肝斑の原因として、「肌の摩擦」「紫外線」「女性ホルモン」が関係していると考えられています。

肝斑の原因

肌の摩擦・・・無意識に日々、肌をこすってしまっている方も多く(特にクレンジングの際などに)、肝斑の原因になっています。肌の摩擦は肌のバリア機能を破壊してしまうとともに肌に炎症を起こしてしまい肝斑の原因となり得ると考えられています。日ごろから、肌をこすらないような習慣作りが重要となります。

また、加賀いけだ皮膚科では、こすらないクレンジングと洗顔を実現することができるプラスリストアのクレンジングソープ泡ホームケア 3960円(税込)を購入することが可能です。クレンジングソープ泡ホームケアはクレンジング&洗顔がワンステップで完了します。これにより、肌に触れる回数や摩擦刺激をできるだけ抑え、毎日のクレンジングや洗顔による肌トラブルを起こりにくくし、肝斑治療にも役立てることが可能です。

紫外線・・・紫外線によって、メラニンを作るメラノサイト、表皮細胞、肥満細胞が刺激されメラニンをたくさん作ってしまう原因となり、また肌の奥の方の真皮といわれる場所で炎症を起こすと考えられています。加賀いけだ皮膚科では敏感肌の方向けの日焼け止めを取り揃えております。SPF30で日常使い用のプラスリストアUVミルク30g  3,300円(税込)、SPF50で炎天下のレジャーなどで使いやすいプラスリストアUVローション30ml  3,300円(税込)を当院にて購入することが可能です。

女性ホルモン・・・妊娠・出産経口避妊薬(ピル)内服によって肝斑が悪くなる方も多く、女性ホルモンは肝斑に密接に関係しています。肝斑の方の約4割は妊娠をきっかけにでてきたという報告もあります。肝斑の色素変化がある部分では、女性ホルモンであるエストロゲンの受容体が増えており、メラニンを増やし、さらにメラノソーム(メラニンが入った袋)の受け渡しを促し肝斑が濃くなることがわかっています。

肝斑の治療

肝斑では、肌のバリアが壊れ、メラニンをたくさん作る炎症が生じており治療の基本はこれらを改善させることと考えられています。肌のバリアを保つためには、紫外線対策肌の摩擦を減らし保湿を十分に行うことが最も重要です。また肝斑の炎症やメラニン産生を抑えるために飲み薬や塗り薬の治療を併用することも大事だと考えられます。肝斑の方の肌はメラニンを増やしやすい状態となっておりますので、治療で少しずつ抑え、またメンテナンスしていくことが必要となります。

塗り薬

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、メラニンが作られるのを抑えることができる薬剤です。シミ治療全般に有効な治療として知られています。美白効果が高く、肝斑にも効果を発揮し世界中でゴールドスタンダードの治療とされます。効果は高いですが、5%以上など濃度が高すぎるものは肌に刺激になってしまいます(白抜けなど)。加賀いけだ皮膚科では安全性が高く、さらに肌への刺激も軽減された4%の製剤を取り揃えております。外用開始して3か月程度、継続すると治療効果が目に見えてきます。患者さんによっては1~2か月程度の外用でも改善が認められるケースもあります。外用の継続期間は副作用を考慮して6~8か月程度にとどめて、いったん休薬することが望ましいとされます。ハイドロキノンを休薬後はトラネキサム酸外用やアゼライン酸外用に変更する場合もあります。

トラネキサム酸

飲み薬としてのトラネキサム酸の効果が高いことと同様に塗り薬のトラネキサム酸も肝斑に対して治療効果が高いです。トラネキサム酸は、肌への吸収も比較的良い(経皮吸収が良い)ので塗り薬としても治療効果を発揮します。肝斑治療としてハイドロキノンを使っている方更に治療効果を高めるために追加で使うことが可能です。また、ハイドロキノンは刺激感や肌荒れが出ることもあるため、肌が敏感な方トラネキサム酸を飲めない方にもオススメできます。

加賀いけだ皮膚科ではプラスリスアのTAホワイトクリームMD 10g 2,860円(税込)を販売しております。またプラスリストアのTAホワイトクリームよりもトラネキサム酸の濃度が高い加賀いけだ皮膚科オリジナルのドクターズコスメである5%のトラネキサム酸配合ローション50ml 5,500円(税込)も取り揃えております。

トラネキサム酸は、肝斑の部位以外にも色素沈着やくすみに対しても効果が高いため、加賀いけだ皮膚科オリジナルの5%トラネキサム酸ローションはこんな方におすすめです。

顔全体に使用したい方

治療効果をより高めたい方

コストパフォーマンスを重視される方

トラネキサム酸の外用薬は敏感肌の方でも安心して使用できるのが特徴です。

アゼライン酸

アゼライン酸は小麦ライ麦などの穀類に含まれている飽和ジカルボン酸という成分です。アゼライン酸は皮脂の分泌抑制、抗菌作用、抗炎症作用などがあり、酒さ(赤ら顔)ニキビの治療に広く使われていることで知られています。

また、アゼライン酸はメラニンの生成を抑える作用があります。そのため、肝斑や肌のくすみが気になる方にもおすすめの成分です。肝斑への効果は、20%のアゼライン酸が肝斑治療の代表的な治療薬であるハイドロキノン4%と同じ程度か、ハイドロキノンよりも優れているとの論文もあります。

アゼライン酸は下記のような場合に特に使いやすいです。

✅ハイドロキノンが使えない

✅ハイドロキノンの休薬期間中である

✅皮脂が気になる

✅ニキビ・酒さが合併している場合    など

加賀いけだ皮膚科では、DRX AZAクリア(20%アゼライン酸)1,980円の取り扱いがありますので肝斑でお悩みの方はご相談ください。

②飲み薬

トラネキサム酸

トラネキサム酸(トランサミン)は肝斑の治療の基本となる薬の一つです。メラニンの産生を抑える効果、炎症を抑える効果、肌の炎症の元となる血管が増えるのを抑える効果があるとされます。一般的に1日500~1500mg内服することが多く、まず6ヶ月程度をめどに内服し、肝斑が薄くなってくれば少しずつ飲む量や回数を減らすなど微調整をすることが多いです。加賀いけだ皮膚科ではまずは1日750mgで内服を開始して、経過をみて増量ないし減量を行います。リスク・副作用は多くはないのですが、下痢・腹痛が出る方がごくまれにいらっしゃいます。経口避妊薬(ピル)とは飲み合わせが悪く、喫煙されている方もトランサミン内服は相性が良くないので基本的に加賀いけだ皮膚科では、内服をしないようにお伝えしています。

ビタミンC

ビタミンC(シナール)は、メラニンを作るのを抑える効果が報告されています。また抗酸化作用抗炎症作用も報告されています。様々な論文はありますが、ビタミンCのみではトラネキサム酸より肝斑には効果が弱いデータが多いです。

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは針などを使わないダウンタイムのない施術です。皮膚は強力なバリア作用があるため、外用剤として肌に塗っても有効な濃度で皮膚の内部に浸透させることは難しいです。このため、薬剤の皮膚内部への深達度を高めるためにイオン導入や超音波導入が行われてきました。エレクトロポレーションは、特殊な電気で肌の細胞に穴を開け、美容液を導入できます。このため、従来のイオン導入や超音波導入では肌の奥まで浸透させることが困難であった分子量の大きい有効成分も安全に導入することが可能です。イオン導入の20倍以上の浸透力があります。当院で導入予定の(2025年11月上旬より開始予定)エレクトロポレーションはSpring(スプリング)といわれる機種で、医療機関でないと導入できない治療効果の高い機種です。-15℃の強力なクーリング機能を持つクライオハンドピースで、導入した美容成分を酸化させることなくお肌にしっかり浸透させて効果をあげることが可能です。肝斑の場合はトラネキサム酸を用いた施術をすることがオススメです。

まとめ

加賀いけだ皮膚科では、皮膚科専門医の院長が肝斑を診断し治療します。美容皮膚科を標榜するクリニックで皮膚科専門医以外の皮膚科のトレーニングを受けてきていない医師(内科医、外科医、眼科医、麻酔科医…etc)によって誤った診断をされている方が数多くいらっしゃいます。当院では皮膚科専門医による正しいスキンケアの指導および塗り薬・飲み薬・エレクトロポレーションなどを組み合わせた最適な治療をご提案することが可能です。肝斑にお悩みの方は、加賀いけだ皮膚科へご相談ください。

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