加賀いけだ皮膚科|加賀市文化会館となり

石川県のあざとシミのレーザー治療

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乳児血管腫(いちご状血管腫)

乳児血管腫(いちご状血管腫)とは?

乳児血管腫はいちご状血管腫とも呼ばれる赤あざの一種です。日本人の1~1.7%に乳児血管腫が発症するといわれており、乳児の良性のできものの中でも非常に多いことが知られています。特に早産児、低出生体重児に頻度が高いです。また、男女差があり女児が男児に比べて3~9倍多いとの報告があります。発生部位は頭と首が60%、体幹が25%、四肢が15%と頭や首にできやすい傾向があります。多くは、単発ですが、10~25%に多発します。

初期は、薄い赤い斑点ですが、しだいに鮮やかな赤色になり盛り上がってきます。表面がいちご状の外観になります。1~2歳頃からゆっくりと退縮が始まり、乳児血管腫5歳までに50%、7歳までに70%、9歳までには90%程度が自然退縮するといわれています。このような自然退縮傾向があることから、「wait and see policy」で無治療のうえで様子をみるといった方針がとられることがあります。しかしながら、無治療で様子を見ていた場合、乳児血管腫は完全に消退する症例は意外に少なく、退縮後に色素沈着、色素脱失、血管拡張、瘢痕(傷痕)を残すことも多いことが知られています。

早期の改善を希望される場合や、1歳までの間の血管腫の増大をできるだけ少なくして、消退後の瘢痕(傷痕)を少なくすることを希望される場合は、Vビームとよばれるパルスダイレーザーによる治療が必要となります。乳児血管腫のレーザー治療は、他のあざと異なり皮膚が引き伸ばされており脆弱(ぜいじゃく)になっているため、初回のレーザーの出力は低めに設定してかさぶたや水疱が出来ない程度から始めることが多いです。

石川県加賀市山代温泉北部にある加賀いけだ皮膚科ではVビームの最新機種であるVビームⅡを2025年6月に導入予定です。加賀いけだ皮膚科では、生後4か月頃からの保険診療でのVビームⅡの治療を開始します。

乳児血管腫(いちご状血管腫)の症状および自然経過

生まれた時から淡い赤みや血管拡張がみられる場合もありますが、多くは生後1~2週以内に赤みがはっきりとして次第に色調が濃くなります。生後3~4週頃から鮮やかな赤色になり、盛り上がってきます。その後、半年~1年ほどで乳児血管腫の大きさは最大になります(極期)。乳児血管腫は、極期のパターンによって局面型(57%)、腫瘤型(40%)、皮下型(3%)と分類されます。それらの混合型もあります。局面型は、厚さ3mmまでのわずかに盛り上がった形態です。腫瘤型は半球状に盛り上がった形態となっています。皮下型は皮下にわずかに青みを透見する腫瘤です。1歳を過ぎると退縮期に入り、3~5歳までに徐々に赤色、腫瘤が消退していきます。しかしながら、完全消退するわけではなく、何らかの残存病変が残ることが多いとされます。

乳児血管腫(いちご状血管腫)の治療方法

乳児血管腫にはVビームという血管を壊すレーザーによる治療が有効です。Vビームはパルスダイレーザーと呼ばれる血管や赤みをターゲットとしたレーザーで、血液に含まれるヘモグロビンに反応することで、血管を縮めたり破壊する効果があります。加賀いけだ皮膚科ではVビームの最新機種であるVビームⅡを2025年6月に導入予定としております。加賀いけだ皮膚科ではレーザー照射時の痛みを緩和するため麻酔のテープや麻酔のクリームを使用してから照射いたします。

VビームⅡ照射による合併症

レーザー照射部の潰瘍形成があります。特に潰瘍化しやすい部位は頬・唇・首・陰部や肛門周囲などが知られています。

加賀いけだ皮膚科では、乳児期(生後4か月以降)からのあざのレーザー治療を行うことが可能です。赤あざでお悩みの方は、皮膚科専門医が診断・治療を行う加賀いけだ皮膚科にご相談ください。

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