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尖圭コンジローマ

尖圭(せんけい)コンジローマはウイルス性イボ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)と同じヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となる病気で、性感染症(STD,STI)の一つです。HPVは現在200タイプ以上の遺伝子型に分類されています。尖圭コンジローマの原因のHPVは粘膜型低リスク型であるHPV6型またはHPV11型が約90%をしめるとされます。性感染症のなかでは、数少ないワクチンで予防できることができる疾患として知られています。

感染後、3週間~8か月(平均2.8か月)の潜伏期を経て感染部位に肌色~黒っぽいイボがポツポツと出現して増えたり大きくなったりします。

尖圭コンジローマの診断になった場合には、梅毒、HIVなど他の性感染症(STD,STI)も検査した方が良い場合もありますので当院へご相談ください。

尖圭コンジローマの症状

男性では亀頭、陰茎、陰嚢、肛門周囲など陰部に肌色~黒っぽいイボがポツポツと出現して増えていくのが特徴です。イボは鶏のトサカ様、乳頭様、カリフラワー様に盛り上がった形状をしています。サイズは数センチの巨大なできものになることもあります。女性の場合も外陰部、場合によっては膣内部などの内性器にも症状が広がることがあります。

尖圭コンジローマの診断方法

基本的には見た目で診断できます。ほかのできものと区別しにくい場合には、手術で切除して、顕微鏡の検査に出すこともあります。

尖圭コンジローマの治療

複数の治療方法がありますが、単独では治癒率が60~90%、再発率が20~30%といわれています。このため、必要に応じて複数の治療を組み合わせて繰り返して行わなければならないケースもあります。

凍結療法

液体窒素による冷凍凝固療法で凍らせ、徐々にウイルスの感染した皮膚を治療するのが一般的です。イボの大きさによりますが、通常1回では取り切れないため、1~3週間隔で複数回は連続して治療を継続する必要があります。

べセルナクリーム(イミキモド5%クリーム)

塗った部位の皮膚でウイルスに対する抵抗力を上げたり、HPVの増殖抑制作用を発揮し、コンジローマに対して治療効果を示します。べセルナクリームの使用方法は1日おきに夜寝る前に外陰部や肛門周囲の患部に外用して、朝起きたら洗い流します。局所の副作用として高頻度に皮膚が赤くなります。2~3ヶ月ほどは治療期間としてみる必要があります。少し赤くなる程度ならば使い続けて問題ありませんが、ジュクジュクして痛くなるような場合など症状が強い場合は一時中止、もしくは外用の間隔を延ばすことで対応することができますので、ご相談ください。

切除(手術)

メスやラジオ波メス(サージトロン)で切除する方法があります。コンジローマのサイズが大きい場合、数が少なく取り切れる場合には、手術は再発率が低く治療に適した方法です。外科的治療の適応があると判断した場合はご提案いたします。切除治療を行うと、同時に病理検査を実施できるので、診断も確定させることが可能です。

当院では尖圭コンジローマを含めて性感染症の治療を得意としている皮膚科専門医が治療を行っていますので、尖圭コンジローマにお悩みの際には当院へご相談ください。

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